この指標が示すもの
200週移動平均線(200WMA)は、過去200週間のビットコイン価格の単純平均です。当サイトでは日足終値から計算しているため、直近1,400日分の日足終値の平均となり、期間は4年弱にあたります。
この期間は、ビットコインの相場サイクル1回分をまるごと含む長さです。サイクルはこれまで、半減期から次の半減期までの約4年で一巡する傾向がありました。短期の移動平均線は価格の上下を行き来しますが、この線は非常にゆっくりと動くため、サイクル全体で見ると中心線というより、価格の下にある「床」のように働きます。
下のチャートでは、日足終値と200週平均を対数スケールで描いています。ページ上部の現在値には、今日の平均線の値、それに対する価格の倍率、過去4週間の平均線の上昇率を表示しています。この上昇率が、当サイトのヒートマップチャートの色の元になっています。
BTC価格200週平均
重要な理由
値動きの激しい市場では、価格はほとんどの水準を何度も上下に行き来します。200週平均が特別なのは、ビットコインの価格が歴史の大部分をこの線より上で過ごしてきたからです。そのため、この線には明確な意味があります。価格がこの線まで下がったときは、市場がサイクルの平均的な上昇分をほぼすべて吐き出し、サイクルの平均価格で買った保有者が損益分岐点付近にいるということです。
変化の速さも重要です。200週平均の急上昇は、価格が長期間にわたって平均を大きく上回り、平均を引き上げてきたことを意味します。ヒートマップの暖色はそうした期間を示しています。平均が横ばい、またはほとんど上がっていない場合は、数年間にわたり価格が正味でほとんど上昇していないことを意味します。
見方
- 倍率1未満:価格が4年平均を下回っている状態です。こうした日はごく一部で、下の表にその期間をすべて掲載しています。
- 1〜1.5:平均の上方50%以内。
- 1.5〜3:平均を大きく上回る水準。
- 3超:平均をはるかに上回る水準で、過去のサイクルで最も勢いの強い局面に見られました。
ゾーンのしきい値は距離を表すための切りのよい数字で、市場が意識する水準ではありません。参考として、現在の倍率を2つ目の表にある半減期サイクルごとの最高・最低倍率と比べてみてください。各サイクルで価格が4年平均をどこまで上回り、どこまで近づいたかがわかります。
| 開始日 | 終了日 | 期間 | 最低倍率 |
|---|---|---|---|
| 2015年8月21日 | 2015年9月5日 | 16日間 | 0.91× |
| 2015年9月12日 | 2015年9月27日 | 16日間 | 0.95× |
| 2015年9月29日 | 2015年10月4日 | 6日間 | 0.99× |
| 2020年3月14日 | 2020年3月18日 | 5日間 | 0.92× |
| 2022年6月16日 | 2022年7月18日 | 33日間 | 0.85× |
| 2022年7月23日 | 2022年7月26日 | 4日間 | 0.94× |
| 2022年8月19日 | 2023年3月16日 | 210日間 | 0.66× |
| 2023年6月10日 | 2023年6月16日 | 7日間 | 0.95× |
| 2023年8月17日 | 2023年8月28日 | 12日間 | 0.95× |
| 2023年8月30日 | 2023年9月30日 | 32日間 | 0.91× |
| 2023年10月2日 | 2023年10月15日 | 14日間 | 0.95× |
| 2026年6月24日 | 2026年7月3日 | 10日間 | 0.94× |
| 2026年7月31日 | 2026年8月3日 | 4日間 | 0.99× |
| 2026年8月11日 | 2026年8月16日 | 6日間 | 0.98× |
| サイクル | 最高倍率 | 最低倍率 |
|---|---|---|
| 2014年5月16日 – 2016年7月8日 | 5.50× 2014年6月3日 | 0.85× 2015年1月14日 |
| 2016年7月9日 – 2020年5月10日 | 16.11× 2017年12月16日 | 0.89× 2020年3月12日 |
| 2020年5月11日 – 2024年4月19日 | 6.24× 2021年2月21日 | 0.66× 2022年11月21日 |
| 2024年4月20日〜現在 | 2.51× 2024年12月16日 | 0.94× 2026年6月30日 |
- 平均線の算出が始まった2014年5月16日以降、BTCの終値がこれを下回った日は389日(全体の8.6%)です。
ヒートマップ
当サイトの200週移動平均線ヒートマップは、200週平均の4週間の変化率で各日の価格に色を付けています。4週間あたり0%以下は濃い紫で、上昇率が高まるにつれて色が変わり、16%以上で黄色になります。これは倍率とは別の問いに答えるものです。「価格は長期平均をどれだけ上回っているか」ではなく、「長期平均そのものがどれだけ速く引き上げられているか」です。両者は通常そろって上昇しますが、色には遅れがあります。4年の計算期間にはそれ以前の好調な数か月がまだ含まれているため、価格がピークを付けた後もしばらく平均は上昇を続けます。
算出方法
CryptoKeyholeは、独自に記録したビットコインの日足終値から、平均線とヒートマップを次のように算出しています。
- UTC基準の各日は開始時点の日付で表し、翌日のUTC午前0時の価格を終値とします。価格データは、2026年10月2日まではCC BY 4.0ライセンスで公開されている過去の日次データセット、それ以降は当サイトが日付の変わり目ごとに自ら記録した価格です。
- 200週平均は、当日を含む直近1,400日分の連続した日足終値の算術平均です。過去1,400日分の終値がそろった最初の日から始まります。
- 本ページの倍率は、その日の終値を平均で割ったものです。
- ヒートマップの値は100 × (今日の平均 ÷ 28日前の平均 − 1)です。
各期間にはすべての日のデータが必要で、補間は行いません。最新の数値は、直近の確定したUTC基準の1日のものです。
知っておきたい限界
- 意図的に遅い。平均線は新しい価格に、数週間ではなく数年単位で反応します。相場の転換を事前に知らせることはできません。
- 確実な下支えではない。価格がこの線を下回って引けたこともあり、それが数か月続いたこともあります。正確な時期は表で確認できます。
- 期間は1つの選択にすぎない。200週がビットコインの半減期サイクルに合うのは、これまでのサイクルが約4年だったからです。それが変われば、平均線とサイクルの関係も変わります。
- 同じ考え方を200日で見るメイヤー・マルチプル(Mayer Multiple)や、ビットコインの全履歴に当てはめたトレンドであるパワーロー(べき乗則)のバンドと比べてみてください。

よくある質問
ビットコインの200週移動平均線とは?
ビットコインの直近1,400日分の日足終値の平均です。200週間、つまり4年弱にあたります。本ページ上部の現在値で、最新の値と、価格がそれをどれだけ上回っているか(または下回っているか)を確認できます。
ビットコインが200週移動平均線を下回って引けたことはある?
あります。ただし、まれで、ほとんどは短期間です。本ページの表に、日足終値が平均を下回った3日以上のすべての期間を、その長さと最低点とともに掲載しています。独自の価格データから計算したものです。
200週移動平均線ヒートマップの色の意味は?
各日の価格の点は、200週平均そのものの上昇の速さ、つまり過去4週間の変化率に応じて色分けされています。寒色は平均が横ばいかゆっくり上昇していること、暖色は急速に上昇していることを示します。
なぜ200週?
200週はビットコインの4年の半減期サイクルに近い長さなので、平均は高騰と暴落からなるサイクルのほぼ1回分をカバーします。そのため、この線は中心線というより「床」のように振る舞ってきました。
200週移動平均線は買いシグナル?
これはシグナルではなく、参考となる水準です。価格がこの線を大きく上回って推移した期間は長く、下回った期間もありました。本ページの内容は投資助言ではありません。
このページの数値は、公開されているチェーンデータと収集した市場データからCryptoKeyholeが算出し、1時間ごとに更新しています。各数値の算出方法とデータソースはチャートのリンク先に記載しています。本ページの内容は投資助言や予測ではありません。