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サイクルとバリュエーション · ビットコイン

Pi Cycle Top指標

ビットコインの日足終値をもとにした2本の移動平均線と、短期線が長期線の2倍を上回るまれな日に注目する指標です。本ページでは、2本の線の今日の位置、当サイトのデータにおけるすべてのクロス、そしてこのシグナルでわかること・わからないことを解説します。

数値は自社ノードから毎時更新 · 最終更新:2026年10月25日 00:44 UTC · ガイド改訂:2026年10月21日

現在値

51.5%下回る

350日平均の2倍に対する111日平均

2026年10月24日の日足終値

ゾーン大きく乖離

日足終値の111日平均は$74,137、350日平均の2倍は$152,857です。長期線が変わらないとすると、短期線がこれに届くには106.2%の上昇が必要です。

直近のクロスは2021年4月12日で、今回の数値から2,021日前です。

Pi Cycle Topチャートを開く

Pi Cycle Topが示すもの

この指標は、ビットコインの日足終値の移動平均線2本を1つのチャートに重ねたものです。

  • 111日単純移動平均線:直近111日間の日足終値の平均で、数か月遅れで価格を追いかけます。
  • 350日単純移動平均線の2倍:直近350日間の日足終値の平均を2倍したもので、ほとんどの期間で価格を大きく上回る位置にある、動きの遅い線です。

ビットコインの歴史の大半で、111日線は2倍した350日線の下にあり、大きく下回っていることも少なくありません。この指標で有名なのは、短期線が長期線を上抜ける日です。これは、過去数か月の平均価格が過去1年の平均価格の2倍を超えたとき、つまり相場が非常に急速に上昇したときにしか起こりません。

BTC価格111日平均350日平均 × 2

BTCの日足終値と111日平均、350日平均の2倍(対数スケール・縦線はクロスの発生日)インタラクティブチャートを開く。

トレーダーが注目する理由

ビットコインの価格は、急騰のあとに大きく下落する長いサイクルを繰り返してきました。この2本の平均線が選ばれたのは、ビットコインの過去のサイクルで、短期線が2倍した長期線を上抜けたのが各サイクルの最高値の近くだったからです。そのためこのチャートは過熱相場を見抜く方法として知られ、価格が急上昇するたびに2本の線が注目されます。

この指標の強みは、シンプルで完全に機械的である点にあります。当てはめたモデルも、時間とともに変わるパラメータも、計算上の主観的な判断もありません。日次の価格データがあれば、誰でも正確に再現できます。弱点も、同じくそのシンプルさにあります。平均をとる期間は少数のサイクルを後から見て選ばれたため、選定に使っていないデータ(サンプル外)で試された機会はわずか数回です。

見方

チャートは、線そのものよりも2本の線の差に注目して読みましょう。

  • 大きく乖離。短期線が、2倍した長期線を25%超下回っている状態です。この指標は大半の期間をこの状態で過ごします。サイクルのピーク後の長い期間や、その後の安値圏もここに含まれます。
  • 接近中。差が10%〜25%まで縮まっています。数か月にわたり、価格が1年平均を上回るペースで上昇しています。
  • 10%以内。2本の線が接近しています。短期線は111日分しか平均しないため、価格がもう少し上がるだけで素早く動きます。
  • クロス。111日平均が、日足ベースで350日平均の2倍を上回った状態です。

本ページ上部の現在値には、今日の差と該当するゾーンに加え、長期線が今の位置のままだとした場合に、短期線があとどれだけ上がれば長期線に届くかを表示しています。長期線も動くため、この数値は距離の目安であり、目標価格ではありません。

チャートを読むときに役立つポイントが2つあります。まず、どちらの線も終値の平均なので、1日だけの急騰ではほとんど動きません。クロスは一瞬の値動きではなく、数か月分の価格を反映しています。次に、2倍した350日線は、サイクルの高値の後もしばらく上がり続けます。過去1年の価格がまだ計算に含まれているためです。そのため、価格の上昇が止まると差は急速に広がります。

当サイトのデータにおけるすべてのクロス

下の表は、独自の日次価格データから1時間ごとに計算しています。前日に長期線以下だった短期線が長期線を上回って引けた各日について、その日のビットコインの終値、前後90日間の最高終値、1年後の終値を示しています。タイミングとその後の値動きをご自身で判断できます。

111日平均が350日平均の2倍を上回って引けたすべての日
クロス日当日のBTC終値90日以内の最高終値1年後の終値
2013年4月6日$142.63$230.00(2013年4月9日)$455.69 (+219.5%)
2013年12月3日$1,155$1,238(2013年12月4日)$376.96 (−67.4%)
2017年12月16日$19,345$19,345(2017年12月16日)$3,255 (−83.2%)
2021年4月12日$59,846$63,558(2021年4月13日)$40,087 (−33.0%)
  • 当サイトの日足終値では、2本の線がそろって始まる2011年7月1日以降、クロスは4回です。
  • 短期線が長期線の10%以内にあった日は711日(全期間の12.7%)です。
  • 2本の線の比率は0.286〜1.462の範囲で推移し、現在は0.485です。

これらの行は、必ず繰り返されるパターンではなく、過去の記録として読んでください。数回の事例だけではサンプルが非常に少なく、しかもそのすべてが、111日と350日という期間を決める際に使われた時期か、その直後に起きています。

他の銘柄で見る同じ2本の線

同じ2本の平均線を、各銘柄の米ドル建て日足終値にも描いています。表には、それぞれの現在の差と直近のクロスを示しています。履歴の短い銘柄では、クロスが一度もないこともあります。また、サイクルがビットコインと連動しない銘柄では、クロスするとしても、それぞれのサイクルの異なる局面で起こります。

銘柄短期線と長期線の差直近のクロス時点
イーサリアム (ETH)52.0%下回る2021年3月6日2026年10月24日
ソラナ (SOL)52.1%下回る2024年2月16日2026年10月24日
XRP (XRP)57.2%下回る2025年2月15日2026年10月24日
BNB (BNB)52.0%下回る2021年3月7日2026年10月24日
ライトコイン (LTC)55.3%下回る2017年12月18日2026年10月24日
ドージコイン (DOGE)60.0%下回る2021年2月9日2026年10月24日
ビットコインキャッシュ (BCH)68.1%下回る当サイトの記録ではなし2026年10月24日
カルダノ (ADA)61.8%下回る2021年2月22日2026年10月24日
アバランチ (AVAX)58.3%下回る当サイトの記録ではなし2026年10月24日
ポルカドット (DOT)64.9%下回る当サイトの記録ではなし2026年10月24日
トロン (TRX)47.2%下回る当サイトの記録ではなし2026年10月24日

各銘柄の米ドル建て日足終値に、同じ2本の平均線を適用したものです。

算出方法

どちらの平均線も、CryptoKeyholeが独自に記録しているビットコインの日足終値から算出しています。当サイトのすべてのBTC/USDチャートと同じデータ系列です。

  1. UTC基準の各日は開始時点の日付で表し、翌日のUTC午前0時の価格をその日の終値とします。2026年10月2日までの終値は、CC BY 4.0ライセンスで公開されている過去の日次データセットによるものです。それ以降は、当サイトが日付の変わり目ごとに自ら記録した価格で、欠損があっても前の値を繰り越すことはありません。
  2. 短期線は、その日までの連続した111日分の正の日足終値の算術平均です。長期線は、連続した350日分の終値の平均を2倍したものです。
  3. 各期間には、すべての日のデータがそろっている必要があります。終値が欠けていたり無効だったりすると、その日を含むすべての期間で平均は算出されません。補間は一切行いません。どちらの線も、過去350日分の終値がそろった最初の日である2011年7月1日から始まります。
  4. この指標は確定した日のデータだけを使います。まだ終わっていない当日の数値はないため、最新値は前日の終値にもとづくもので、日足が確定するとすぐに更新されます。

表のクロス日は、公開している2本の線を1日ずつ比較して特定しています。過去の終値が修正される可能性があるため、値は「暫定」と表示しています。修正があった場合は、平均線と本ページを再計算します。

知っておきたい限界

  • 後知恵による設計。111日と350日の期間がビットコインの過去のサイクルをよく説明するのは、まさにそのサイクルをもとに選ばれたからです。
  • シグナルが出ないこともある。急激な上昇を伴わずにサイクルがピークを迎えると、短期線が長期線に届かないままになる可能性があります。その場合、指標は何のシグナルも出しません。
  • 示すのはタイミングで、規模ではない。クロスは、その後に価格がどこまで、いつ下がるかについては何も示しません。
  • 入力は1つだけ。使うのは価格だけです。当サイトのメイヤー・マルチプル(Mayer Multiple)や200週移動平均線などの指標は同じ価格を別の角度から捉え、オンチェーン指標は保有者の動向を捉えています。
ビットコインのPi Cycle Top指標チャート、2011〜2026年、2026年10月23日までの日次データ
ビットコインPi Cycle Top指標2011〜2026年の日次データ(2026年10月23日まで)インタラクティブチャートを開く

よくある質問

Pi Cycle Top指標とは?

ビットコインの日足終値の2本の移動平均線、つまり111日単純移動平均と350日単純移動平均の2倍を比較する指標です。111日線が2倍した350日線を上回って引けると、指標が「クロスした」とされます。ビットコインの歴史上、これが起きたのは数回だけです。

Pi Cycleという名前の由来は?

350を111で割ると約3.153で、円周率π(3.1416)に近い値になります。名前はこの比率に由来しており、計算そのものにπは使われていません。

今回のサイクルでPi Cycle Topはクロスした?

本ページの表に当サイトの日次データにおけるすべてのクロスを掲載しており、上部の現在値で今日の2本の線の離れ具合を確認できます。どちらも独自の価格データから1時間ごとに再計算しています。

Pi Cycle Topはイーサリアムなど他の銘柄にも使える?

十分な長さの価格履歴があれば、どの資産でも同じ2本の平均線を描けます。当サイトでは、イーサリアムをはじめ複数の銘柄について公開しています(上の表を参照)。111日と350日の期間はビットコイン自身の過去を見て選ばれたものなので、他の資産のサイクルにも同じように当てはまると考える理由はありません。

Pi Cycle Topは売りシグナル?

価格が長期平均と比べてどれだけ速く上昇したかを表すものです。クロスが示すのは、直近4か月の平均価格が過去1年の平均の2倍を超えたということだけで、この先何が起こるかについて確かなことは何も示しません。本ページの内容は投資助言ではありません。

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このページの数値は、公開されているチェーンデータと収集した市場データからCryptoKeyholeが算出し、1時間ごとに更新しています。各数値の算出方法とデータソースはチャートのリンク先に記載しています。本ページの内容は投資助言や予測ではありません。